碧く雄大な太平洋を、独り占めする鉄道

日本最後のローカル新線として平成14年7月1日に開通した「ごめん・なはり線」。

高知県東部の南国市と奈半利町を、土佐湾沿いに42.7km全20駅で結び、高知県出身の漫画家やなせたかし氏が考案した駅キャラクターが存在するなど、全国的にも珍しい鉄道として走っています。

歴史 路線図&各駅紹介 車両紹介

ごめん・なはり線の歴史

37年かけて開通したマイレール

 ごめん・なはり線は、「四国循環鉄道構想」のもと昭和40年3月に安芸~田野間が国鉄新線として着工。高知市内はりまや橋から後免町を経由し安芸まで運行していた土佐電気鉄道安芸線のうち、後免町~安芸間はごめん・なはり線に役割りを引き継ぐ形で、昭和49年3月末に廃止され、同年4月に、ごめん・なはり線は後免~安芸間の工事に着工しました。しかし、国鉄財政が悪化する中、昭和56年12月建設工事が一時中止に。この時点で全長のうち18.9km(約44%)が完成していましたが、開通の見通しが立たない状況となってしまいました。

 その後、悲願の鉄道開通へ向けた県東部市町村と住民の熱意、高知県、関係機関の尽力により、「土佐くろしお鉄道株式会社」が設立されたのは昭和61年5月。国鉄新線ではなく、第三セクターが経営する鉄道新線としての蘇生を目指してのことでした。以後、昭和63年1月には後免~奈半利間の第一種鉄道事業免許を取得、そしてついに同年3月、7年ぶりに工事が再開されたのです。

 こうして平成14年7月1日、開通まで37年もの歳月を要し、マイレールごめん・なはり線は走り始めました。

高知東海岸の観光鉄道として

 この鉄道の開通によって、県東部の奈半利町から県都高知市、さらに県西部の宿毛市までが、JR土讃線及び土佐くろしお鉄道中村・宿毛線を介して高速鉄道で結ばれ、高知県の交通東西軸が形成されました。また、JR高知駅まで直通乗り入れをすることで、通勤・通学の足として、県東部観光の足として、地域の産業・文化の発展および活性化に大きく寄与しています。

 特に、香南市・夜須駅から安芸市・赤野駅間の海沿いは、高架を走る列車の大きな車窓いっぱいに太平洋が広がり、南国高知を象徴する碧く雄大な海の姿に圧倒されます。さらに、のどかな田園風景や緑豊かな山々を眺めながら走り、全ての駅にオリジナルキャラクターが存在するなど、自然豊かでユニークな観光鉄道としても注目を集めています。

【開通までの歴史】

大正11年4月
「四国循環鉄道構想」のもと鉄道敷設法に基づく予定線に編入。以後、調査線、工事線へと格上げ

昭和40年3月
日本鉄道建設公団により、安芸~田野間が国鉄新線として着工

昭和49年4月
後免~安芸間を工事着工

昭和56年12月
日本国有鉄道経営再建促進特別措置法により建設工事の中止

昭和61年5月
第三セクターによる鉄道新線として「土佐くろしお鉄道株式会社」設立

昭和63年1月
後免~奈半利間の第一種鉄道事業免許を取得

昭和63年2月
運輸大臣から建設工事の指示、同年3月工事再開

平成14年7月1日
開通

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